お茶は「美と健康の源だ!」
私に元気をくれる朝のお茶
私は,京都大学で環境問題について研究していますが,研究室でじっと座って研究している時間より,環境問題の現場に出向いている時間(ハードな海外出張を含む),元気な学生さんと議論を戦わしている時間,行政や企業の方々と神経がすり減りそうな検討をしている時間などの方がずっと長く,体力・気力勝負の毎日です。
そんな1日のスタートに欠かせないのが,お茶。私の場合は,野菜と果物たっぷりの朝食を済ませ,コーヒーまで飲んで,全ての準備が整い,いよいよ出発というときに1杯の緑茶を飲みます。少し時間に余裕があるときは,お抹茶をたてることもあります。この一杯が「効く」のです。身も心もすっきりして「さぁ,今日も一日頑張るぞ!」という気持ちに。いろいろな栄養ドリンクもありますが,私は断然お茶派です。
日本茶インストラクター松石三重子さんとの出会いで広がるお茶の世界
お茶の様々な効用は,今さら述べるまでもありませんが,私に,爽快感を与えてくれているのはおそらく「カフェイン」でしょう。でも,最近,日本茶インストラクターの松石さんからお茶の淹れ方を習ってからは「アミノ酸」や「ビタミン」の楽しみ方にまで,技と幅を広げつつあります。
転機は,2016年6月。京都市ごみ減量推進会議さんとのご縁もあり,京都大学で「お茶の淹れ方教室」を開催することになりました。私自身,それまでお茶好きではあっても,特別にこだわろうという気持ちはなかったのですが,良い機会なのでと学生さんや教職員ともども,挑戦することに。そこで教えて頂いたお茶作りから始まるお話の奥深さ,理にかなった淹れ方,そして様々な味わいや風味を出して楽しませてくれるお茶そのもの・・・驚きの連続でした。
「おいしいお茶の淹れ方の習得」は,ずばり人づくり
申し遅れましたが,この教室は,京都大学で毎年環境月間に開催している「エコ~るど京大・初夏の陣」のキックオフイベントとして実施したもので,その後の1ヶ月間,京都大学生協のショップ(ルネ)の1階に期間限定で出現した研究室(オープンラボ)にて来場者に美味しいお茶を振舞うべく,技を身につけるためのものでした。この間,とびきり上等で美味しいお茶を,学生さんや大学関係者,市民の方々に振舞ったのですが,私たちが味わった驚きに近いものを,多くの方に感じて頂けたのではないかと思います。
また,思いがけない収穫もありました。それは,エコ~るど京大の学生メンバーや参加してくださった教職員の方々が,美味しいお茶の淹れ方を自分のものにしてくださったことです。学生メンバーは男女関係なく,事あるごとにお茶を振舞うことになり,腕を磨いています。大学を飛び出して,京都市ごみ減量推進会議関連の企画でお茶淹れ娘として人気を博した学生さんも。彼ら・彼女らは,どこに出しても恥ずかしくありません。仮に就職したとしても,本格的なお茶を淹れられるというところから,きっと一目置かれる存在となり,世界が広がっていくことと思います。などというと,少し大げさですが,人づくりにも一役買ったお茶と言えるでしょう。
忘れちゃいけない美容・健康効果
話を私の朝の一杯に戻しますと,言い忘れてはいけないのが,お茶の美容・健康効果です。そもそも,昔は良薬として貴重なものだったお茶。健康に良いことはお墨付きですが,ビタミンも豊富ということで・・・美容効果もあるものと信じて,毎日飲んでいます。